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季節の変わり目に負けない!子供の免疫力を高める食事のヒント

保育園や幼稚園、学校での集団生活が始まると、子供は様々なウイルスや細菌に触れる機会が増え、風邪をひきやすくなります。特に季節の変わり目は、体調を崩しがちで心配になりますよね。ウイルスに負けない強い体を作るためには、日々の食事がとても重要です。今回は、子供の「免疫力」を高め、体を内側から守るための食事のヒントをご紹介します。

1.免疫力の土台は「バランスの良い食事」

まず大前提として、特定の食材だけを食べれば免疫力が劇的に上がる、という魔法のような食品はありません。免疫細胞も体の一部であり、体全体が健康であってこそ正常に機能します。 炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの「五大栄養素」を偏りなく摂ることが、免疫力を維持するための基本中の基本です。主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心がけることが、強い体づくりの第一歩となります。

2.免疫システムを支える!積極的に摂りたい栄養素

バランスの良い食事を基本としながら、特に免疫機能と深く関わる栄養素を意識して取り入れることで、より効果的に体を守ることができます。

  • ビタミンA(β-カロテン):のどや鼻の粘膜を強化 のどや鼻の粘膜は、ウイルスの侵入を防ぐ最前線のバリアです。ビタミンAは、この粘膜を健康に保つ働きがあります。油と一緒に摂ると吸収率がアップします。 【多く含まれる食品】 にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
  • ビタミンC:免疫細胞の働きをサポート 白血球などの免疫細胞の働きを助け、抗酸化作用によって体を守るビタミンです。水に溶けやすく熱に弱い性質があるため、生で食べられる果物や、調理時間を短くするのがおすすめです。 【多く含まれる食品】 ピーマン、ブロッコリー、じゃがいも、キウイフルーツ、いちご
  • タンパク質:免疫細胞そのものの材料 免疫細胞や抗体など、免疫システムの主役となる物質はタンパク質から作られています。不足すると免疫機能が低下してしまうため、毎食欠かさず摂りたい栄養素です。 【多く含まれる食品】 肉、魚、卵、大豆製品(豆腐・納豆)、乳製品
  • 亜鉛:免疫反応を正常に保つ 亜鉛は、新しい細胞が作られる際に不可欠なミネラルで、免疫反応を適切に調整する役割を担っています。不足しがちなので意識して摂りたい栄養素の一つです。 【多く含まれる食品】 赤身の肉、レバー、牡蠣、大豆製品

3.「腸内環境」を整えることも重要

近年、「腸」が全身の免疫システムの約7割を担う、最大の免疫器官であることが分かってきました。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることが、免疫力アップに直結します。

  • 発酵食品をプラスする: ヨーグルト、納豆、味噌、チーズなどに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は代表的な善玉菌です。
  • 食物繊維やオリゴ糖を一緒に: これらは善玉菌のエサとなり、腸内で善玉菌を増やすのを助けます。野菜、果物、きのこ類、海藻類、豆類、バナナ、玉ねぎなどに多く含まれています。

【まとめ】 子供の免疫力は、日々の食事の積み重ねによって育まれます。まずは、彩りの良い食卓を目指すことから始めてみましょう。にんじんのオレンジ、ほうれん草の緑、パプリカの赤など、カラフルな野菜には免疫力をサポートする栄養素が豊富に含まれています。 バランスの良い食事に加え、「早寝早起き」で十分な睡眠をとり、天気の良い日には外で体を動かすことも大切です。食事・睡眠・運動の3つの柱で、ウイルスに負けない元気な体を作っていきましょう。

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