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補食orお菓子?子供の成長をサポートする「おやつ」の賢い選び方

子供にとって「おやつ」の時間は、一日の中でも特に楽しみなひとときです。しかし保護者にとっては、「どんなものを、どのくらいあげれば良いの?」と悩みの種になることも。実は、子供のおやつは単なる楽しみだけでなく、3度の食事だけでは補いきれない栄養とエネルギーを補給する「補食」という大切な役割を持っています。今回は、子供の成長を力強くサポートする、賢いおやつの選び方と与え方をご紹介します。

1.子供にとっての「おやつ」の役割とは?

子供は大人と比べて胃が小さく、一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、3度の食事だけでは、一日に必要なエネルギーや栄養素をすべて摂取するのが難しいのです。 そこで重要になるのが「おやつ」です。おやつは、次の食事までのエネルギーを補給し、食事で不足しがちな栄養素を補うための「4番目の食事」と捉えましょう。

2.「補食」としてのおやつの選び方

子供の成長をサポートするおやつは、どのようなものでしょうか。食事で不足しがちな栄養素を補えるものを選ぶのがポイントです。

  • エネルギー補給に:おにぎり、ふかし芋、パンなど 体を動かすためのエネルギー源となる炭水化物を補給できます。小さめのおにぎりや、シンプルな蒸しパンなどがおすすめです。
  • 骨や歯を丈夫にする:ヨーグルト、チーズ、小魚など 成長に欠かせないカルシウムを手軽に摂ることができます。無糖のヨーグルトに果物を加える、おやつ用の小魚などが良いでしょう。
  • ビタミン・食物繊維の補給に:果物、野菜スティックなど 旬の果物は、自然な甘みで満足感も高く、ビタミン補給に最適です。きゅうりや人参のスティックに味噌マヨネーズを少しつけるのも良いでしょう。

3.おやつの時間と量のルール

おやつを与える上で大切なのが、時間と量を決めることです。これが曖昧だと、だらだら食べ続けてしまったり、夕食が食べられなくなったりする原因になります。

  • 時間: 1日1~2回、時間を決めて与えましょう。目安は、食事の2時間前まで。例えば、午前10時と午後3時などが一般的です。
  • 量: 1日に必要なエネルギーの10~15%程度が目安です。年齢によって異なりますが、お菓子なら小袋1つ、おにぎりなら小さいもの1個など、次の食事に影響しない量にしましょう。
  • 場所: テレビを見ながら、遊びながらといった「ながら食べ」は避け、テーブルについて座って食べる習慣をつけましょう。

4.市販のお菓子との付き合い方

市販のスナック菓子やチョコレートなどを完全に排除する必要はありません。友達とのおやつ交換やイベントなど、子供の社会性を育む上でも大切な役割があります。 与える際は、「今日は特別ね」と伝えたり、「1袋だけだよ」と約束したりして、ルールを決めて与えることが大切です。糖分や脂肪分が多いものは、量や頻度をコントロールすることを心がけましょう。

【まとめ】 おやつは、子供の心と体の栄養になる大切な時間です。「お菓子」ではなく「補食」という視点を持つことで、選び方や与え方が変わってきます。手作りにこだわらず、市販のヨーグルトや果物なども上手に活用しながら、親子で楽しいおやつタイムを過ごしてください。

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